明日9月5日発売の「週刊文春」および「週刊新潮」(ともに9月12日号)がそろって取り上げたテレビ朝日の報道番組「報道ステーション」のチーフプロデューサー(CP)桐永洋氏の"キスセクハラ"事件。その野獣の所業の一部始終は両誌をご覧頂きたいが、この桐永氏については、小誌も現在発売中の「ZAITEN」19年10月号(9月2日発売)で《テレビ朝日・報道ステーションCP「官邸忖度」の咆哮》と題し、7月の参院選報道で見せた"異様な忖度劇"を詳報している。しかし小誌はこれまでも複数のレポートで、昨年7月のCP就任当初から、桐永氏が、前身の「ニュースステーション」から続くテレ朝の看板報道番組の最高責任者として、およそ資質を持ち合わせていない人物であると警鐘を鳴らしてきた。
そして、ここにきて、同僚女性スタッフへのセクシャルハラスメントの語感をはるかに超えた蛮行の発覚......桐永氏が180センチを優に超える巨漢であることを考えると、被害者女性の味わった恐怖は計り知れない。
いずれにせよ、番組制作とはまったく別次元の醜聞で自滅した桐永氏だが、結果として、小誌レポート群はその末路を予言するような格好になったと言える。
そこで小誌編集部では、桐永氏の"報道人"としての資質、そして、そんな人物を抜擢した早河洋会長兼CEO(最高経営責任者)が齢75を超えてもなお君臨するテレ朝の"報道機関"としての資質を改めて問うべく、「ZAITEN」18年11月号(同年10月1日発売)で報じた《テレビ朝日"二人の洋(ヒロシ)"で「報ステ」自壊》(ジャーナリスト・濱田博和氏寄稿)レポートを以下に無料公開したい。
【編集部注】
9月5日に第2弾の記事を以下のブログにアップしました。
http://www.zaiten.co.jp/blog/2019/09/post-6.html
9月7日に第3弾の記事を以下のブログにアップしました。
http://www.zaiten.co.jp/blog/2019/09/post-7.html
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7月12日深夜、東京・港区の六本木ヒルズにあるテレビ朝日本社5階のN会議室に、この日の放送を終えたばかりの看板番組『報道ステーション』のスタッフが集められた。着任したばかりのチーフプロデューサー(CP)、桐永洋(48)が〝所信表明〟演説を行うというのだ。局員と制作会社を合わせると総勢130人近いとされるスタッフを前に、桐永は冒頭から危機感を煽った。
「会社からは『報ステはこのままではピンチだから変えてくれ』と言われました。何がピンチか一言で言うと、視聴率の低迷です。報ステが看板番組である以上、有無を言わせぬ視聴率を取り続けるしかありません」
確かに報ステの視聴率は桐永が指摘したように、メインキャスターが古舘伊知郎(63)から局アナの富川悠太(42)に交代した2016年4月以降、じり貧状態が続いていた。古館時代の視聴率は13~14%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が当たり前で、16、17%台も珍しくなかった。
だが、富川になって以降は良くて12%台、基本は1ケタ台に落ち、クール(3カ月)の平均視聴率も10%そこそこ。桐永は〝テレ朝のドン〟で会長兼CEO(最高経営責任者)の早河洋(74)から「報ステのクールの平均視聴率を11%台に上げろ」と厳命された上でCPに就任していた。
テレビ局では、番組ごとの視聴率を1分単位で表示したグラフが各番組関係者に配布される。報ステのスタッフの間では、桐永が所信表明で視聴率推移に触れることは、ある程度予想されたことだった。だが、演説開始から7分が過ぎた頃、桐永が示した報ステの現状分析とその表現方法に、多くのスタッフが言葉を失った。
「やっている内容がちょっと小難しい。イメージで言うと偏差値70くらい。東大入れるんじゃないかという感じ。偏差値50の普通の庶民が報ステを見た時、何かすごく正しいことをやっていそうなんだが、理解できないから付いて行けない、重苦しくてチャンネル変えちゃおうとなっちゃってる」
実際にこの演説を聞いたスタッフの一人が呆れ顔で話す。
「古館さんが去ってからの、報ステの視聴率低迷の原因は明確です。一つ目は早河会長の意向、そればかりか、菅義偉官房長官の顔色まで窺う篠塚浩・報道局長(56)の露骨な介入で、安倍晋三政権に対する批判的な報道がますます難しくなり、報ステに真っ当な政権批判を期待していた視聴者が離れていったこと。二つ目は、何の問題意識もない上にメインキャスターとして明らかに能力不足の富川アナの存在。勉強不足からくる的外れのコメントも多く、サラリーマン層が中心の視聴者から毛嫌いされています」
別のスタッフは桐永の無神経さに嫌悪感を露わにする。
「世の中にはいろんな関心を持った、いろんな境遇の人がいる。その人たちに今起きていることを伝えるのが報ステの役割で、そのためには取材感のあるVTRを作ることが不可欠。そもそも偏差値を持ち出して表現すること自体、視聴者をバカにしている。あまりの幼稚さに愕然としました」
さらに桐永は「我々がワクワクしてるから、富川や(サブキャスターの)小川(彩佳アナ=33)がワクワクしてる。そのワクワクが視聴者に届く」「自分の役割は整体師。皆さんの溜まった疲労というか、コリをポキポキッと動かすだけで見違えるように変わる」などと場違いな擬音語を連発、スタッフの失笑を買った。ある報ステ幹部は「桐永に嫌気が差した優秀なスタッフが辞めてしまうのではないか」と危惧する。
ロス支局長時代はゴルフ三昧
報ステのスタッフを「無神経で幼稚」と呆れさせた新CPの桐永は1970年、広島県生まれ。中学、県立高校時代とバレーボール部に所属し、89年4月には、この年から始まった自己推薦入試制度を利用して早大社会科学部に入学した。予備校関係者が話す。
「社学部は今でこそ人気学部で、入試の偏差値も高いのですが、実は98年4月までは夜間学部で、『昼間学部は無理だが、早大卒のブランドが欲しい』という向きが入る穴場の学部でした。偏差値も他学部に比べて低く、学内では一段低く見られていた。しかも自己推薦入試なら、他学部よりかなり簡単な学力試験さえ課せられず、面接と作文で合格できる。初年度はハードルも相当低かったはずです」
なるほど。「偏差値50の普通の庶民」などという大時代的な物言いの裏にはどうやら、桐永自身が自らの偏差値に対して抱く複雑な思いが存在するようだ。
さて、社学部に入学した桐永はバレーボール部には入らず、政治家やマスコミ関係者を数多く輩出する早大雄弁会で活動、93年4月にテレ朝に入社した。桐永を知るテレ朝元幹部が語る。
「とにかく大変なゴルフ好き。報道局内でゴルフと言えば、真っ先に桐永の名前が挙がるほど。00年代前半にロサンゼルス支局長に赴任した際には、仕事は現地スタッフに任せて週3回はゴルフに興じていたそうです」
ロスから帰国後、社会部で警視庁記者クラブのキャップを務めた桐永は、夕方のニュース『スーパーJチャンネル』のデスクを経て編成制作局(現・総合編成局)に異動。13年7月から15年6月までの2年間、同局編成部報道情報担当部長に就いた。この時期、桐永は自らのその後につながる番組編成上の〝策〟を施している。前出のテレ朝関係者が語る。
「午前4時55分から始まるテレ朝の情報番組の視聴率は、常に他局の後塵を拝してきた鬼門。早河会長の肝煎りで13年9月末からは『グッド!モーニング』(GM)と看板を掛け代え、MCにエース級のアナウンサーを投入したものの、視聴率は低迷が続きました。編成部の窮余の策が、『おはよう!時代劇』と銘打った時代劇の再放送枠をGMの前に設定し、未明に目覚める高齢者層を取り込むこと。名作時代劇を見せて、視聴率の〝発射台〟を嵩上げし、GM自体の視聴率も上げる。民放ではよくある小手先の手段ですが、この発案者が桐永だったのです」
15年3月末の『おはよう!時代劇』スタートから約3カ月後の同年7月、何と発案者の桐永自身がGMのCPに就任する。編成部時代の彼の目論見はまんまと的中し、同年6月までの1年間は5時台が2・0%、6時台が4・6%、7時台が5・7%だったGMの平均視聴率は、桐永のCP任期3年目(17年7月~18年6月)には5時台で3・4%、6時台で7・1%、7時台では9・1%にまで上昇した。
好調な視聴率が余程嬉しかったのか、桐永は前日の視聴率結果を誰彼となく自慢して歩き、社内の顰蹙を買っていたという。絵に描いたような〝自作自演〟だったが、早河の宿願を叶えた桐永は、その論功行賞として報ステCPに抜擢される。その直後に彼が行ったのが、件の所信表明だった。
「俺はアベ友じゃない!」
その桐永のCP就任以降、報ステは安倍政権批判や重めの社会問題を取り上げる機会が激減、代わりに天気やスポーツといった軽めのニュースの比重が高まるなど、明らかに様変わりした。ネット上では「報道ステーションではなく、スポーツステーションお天気付き」などと揶揄される始末だ。
例えば7月上旬の豪雨災害を巡る安倍出席の飲み会「赤坂自民亭」の問題。報ステは騒ぎになっても全く取り上げず、国会で追及された安倍が答弁した段階でようやく報道。同じ7月に自民党衆院議員の杉田水脈が行ったLGBTヘイト発言に対する大規模な抗議デモに関しても、取材しながら取り上げたのは1週間も後だった。
また、一時は公開されていた桐永自身のフェイスブックには、元テレ朝アナウンサーで安倍側近として大臣にまで成り上がった丸川珠代(47)とのツーショットがアップされていたり、安倍の御用ジャーナリストで準強姦問題を報じられた山口敬之(52、元TBS政治部記者)と「友達」になっていたりしたため、桐永自身がネット上で〝アベ友〟と叩かれた。
もちろん安倍官邸とのレポ(連絡員)役を務める報道局長の篠塚が報ステに介入してくる以上、部下の桐永がその意向に背くことは難しいのだろう。ただ、桐永の場合、アベ友とは少々事情が異なるようだ。報ステスタッフが話す。
「桐永自身はアベ友と称されることが我慢ならないようです。スタッフルームでは『何でそんなこと言われなくちゃいけないんだ。丸川とは同期だし、山口は警視庁記者クラブ時代に知り合った単なるゴルフ友達。オレは安倍が嫌いなのに、アベ友なんて書かれるのは迷惑千万。安倍批判はどんどんやって構わない!』と放言しています。それを聞いたスタッフは、またまた呆れ果ててしまうのです」
ニュース番組とは呼べない
実は桐永CPの報ステが、安倍批判や重い社会問題をほとんど取り上げなくなった背景には、全く異なった理由が存在するという。別のスタッフが明かす。
「GMの視聴率が桐永CP時代に上向いたのは、桐永自身が編成部時代に〝発射台〟を高くしておいたことが大きいのですが、彼自身は『スタジオ演出に力を入れたから成功した』と吹聴しています。だから、時間帯や視聴者層が全く異なる報ステのCPになっても、取り上げるニュースを選ぶ基準はズバリ、スタジオ演出できるかどうか。そうでないニュースはせいぜい、短い『さまざまニュース』で済ませてしまうのです」
事実、桐永は報ステをGM化する態勢を着々と整えている。古巣のGMで総合演出を担当していた系列制作会社のベテラン男性スタッフを報ステに異動させ、番組のスタジオ演出を一任。キャスターの顔触れが変わる10月以降、総合演出の担当者はさらに増える予定だという。GMから引き抜いたスタッフについて、桐永は「僕の考えていることをすべて実現してくれる。女性の好みまで知っている」などと軽口を叩いている。
85年10月の『ニュースステーション』(NS)の放送開始から30年を超えたテレ朝の看板番組としては、俄かに信じ難い事態だ。
「確かに朝食や出勤の準備をしながらテレビを見ている視聴者が大半の早朝の情報番組なら、そうした手法が奏功することもあるでしょう。ところが、仕事先から帰宅して『今日の出来事をきちんと把握しておきたい』と考えるサラリーマン層が視聴者の中心を占める報ステの場合、小手先のスタジオ演出ではなく、きちんと取材したVTRでないと納得してもらえません。しかし、桐永CPになってから、スタジオ演出にやたらと人数を割いてスタッフを取材に行かせないので、VTRに取材感が全くない」(前出のスタッフ)
スタジオ演出を極端に重要視する桐永の姿勢が、報ステの本番に悪影響を与えた具体例を一つ示そう。8月13日、月曜日。この日放送されたトピックスは(1)台風15号の動向を中心とする天気、(2)前日夜に拘留中の大阪府警富田林署から逃走した男の動向、(3)阿波おどりの運営を巡る一連の騒動――のわずか3本だった。
特に(3)はスタジオ演出、VTR、さらには「総踊り」現場からの生中継と大展開した。その結果、安倍が前日夜の山口・下関での講演で「自民党の憲法改正案を秋の臨時国会で提出できるよう、議論を加速させたい」と発言した問題などは、短い「さまざまニュース」に落とされてしまった。前出のテレ朝元幹部は「7月以降、報ステを見ているだけでは重要な出来事が分からない。『ニュースを見たい』という需要に応えられない報ステなど、もはやニュース番組とは呼べない」と憤る。
こうした方針転換の結果、制作会社所属のベテランスタッフの中には、来年3月末での契約解除を仄めかされたケースもある。NS時代から社会派のテーマを多数取り上げ、報ステでも原発や甲状腺がんの問題を提起していた50代前半の男性ディレクターAだ。
番組を長年支えてきた実績があるにもかかわらず、Aは7月半ばにテレ朝の報ステ担当部長から「あなたの得意な社会問題の分野は今後あまり取り上げないので、契約更新は難しい」などと宣告された。これまで慣例だった次の担当番組の斡旋もなく、幼子を抱えるAは途方に暮れているという。
コメンテーターに〝アベ友〟か
さて、こんな見当違いの桐永を看板番組のCPに抜擢したのは、 全番組の出演者に関する決定権を握る〝テレ朝の天皇〟、会長の早河であるのは言うまでもない。
小誌は今年1月号掲載レポート「見城に踊る『早河テレ朝』軽薄の履歴書」でその実態を詳報したが、早河自身は若い頃から取材が苦手な内弁慶気質で、報道畑出身というよりは、ワイドショー(情報番組)のディレクター上がりと称する方が相応しいテレビ屋だ。
テレ朝関係者によると、安倍政権の〝太鼓持ち〟、幻冬舎社長の見城徹(67)に籠絡された早河はかねてから、社会問題に強い関心を寄せるサブキャスターの小川を今年10月の番組改編期に交代させる意向だった。
その後釜として早河は、3月末でNHKを退社したフリーアナウンサーの有働由美子にオファーを出したが、すげなく断られた。そこで早河が持ち出してきた〝隠し玉〟こそ、不倫騒動の末にタレントの内村光良と結婚して05年4月にテレ朝を退社したフリーアナウンサー、徳永有美(43)だった。同郷で同期の大下容子(48)を小川の後任アナに熱望していた桐永は、予想外の早河人事にひどく落胆したという。そもそも局アナ時代の徳永は、早河のお気に入り女子アナの一人だった。
「早河さんは編成制作局長当時、徳永アナが内村との不倫問題発覚で担当番組を降板したにもかかわらず、04年4月からスタートする報ステのサブキャスターに据えようと動いていた。古館プロの反対で結局、河野明子アナ(09年退社)に落ち着きましたが、それでも徳永は報ステの木・金曜日のスポーツコーナーを担当させてもらえたのです」(前出のテレ朝関係者)
実は徳永のテレ朝退社時、早河は彼女に重要な助言をしている。
「退社の挨拶に来た徳永に『ギャラがかかるから、フリーになっても事務所に所属するな』と話していたそうです。ほとぼりが冷めたらテレ朝に復帰させる、という含意なのでしょう。でも、徳永の局アナ時代、報道向きの素顔を見たことなんてない。報ステ内では『小川が徳永に代わると、同じく問題意識のない富川とのコンビではニュースが伝わらない』などと早くも揶揄されています」(同、テレ朝は早河の発言を否定)
報ステの驚愕人事はまだある。8月8日の新キャスター発表時には公表されなかったが、スポーツやエンタメ情報がメインとなる毎週金曜日のレギュラーコメンテーターに弁護士の野村修也(56)を起用するというのだ。
野村は日本テレビ系の『情報ライブ ミヤネ屋』などのワイドショーや情報番組に出演し、大阪維新の会や安倍政権の応援団的な発言を繰り返す人物として知られる。ちなみにこの野村は中央大法学部出身、早河の後輩である。
だが野村は、今年7月17日、第二東京弁護士会から業務停止1カ月の懲戒処分を下されている。野村は大阪市長(当時)の橋下徹に任命された大阪市特別顧問時代に、同市の職員を対象に政治活動や組合活動に関するアンケートを実施。これが弁護士の「品位を失うべき非行」に当たるとして懲戒処分を受けたのだ。このため、テレ朝は「処分期間中のコメンテーター起用の発表はタイミングが悪い」として、公表を先送りした。
いくら野村本人が異議申し立ての意向を示したとはいえ、公に処分された弁護士を看板番組のコメンテーターに使うのは、コンプライアンス(法令遵守)の観点からもいかがなものか。
スポンサーからの厳しい声
だが、早河や桐永のやりたい放題が罷り通るのかといえば、そこはスポンサーあっての民放のこと。関係者によると、報ステのスポンサーの中には突然の路線変更に不満を示すところが出ており、特にスポーツ・エンタメ路線に舵を切る金曜日のスポンサーからは「きちんとした報道番組と評価して提供してきたのに、話が違う」と厳しい声が聞かれる。テレ朝側は否定するものの、大手自動車メーカーなど数社がスポンサーを降板する意向を示し、営業部門が対応に追われた。
加えて9月初めには、テレ朝社内に経費削減指令が出された。全日の視聴率は好調にもかかわらず、6月以降の毎月の売上高は前年同月比で最大5億円も減少しており、特にスポットCM(番組間CM)の落ち込みが、民放キー局の中で最も激しいという。報道局長の篠塚は「ネット時代が思ったより早く到来した」などと言い訳しているが、スポンサーのテレ朝離れが顕著になっているため、ついにネット企業に脱皮を図る方針のようだ。
桐永のCP就任以降の報ステの視聴率は2カ月平均で11・0%と、前年度の平均をわずかに上回った。テレ朝関係者によると、小川との不仲ぶりを〝文春砲〟に直撃された富川は「誰が喋った? もう誰も信用できない!」などと疑心暗鬼に陥っている。その一方、文春報道で逆に好奇の目に晒され、視聴率的にまずまずのスタートを切れた桐永は「俺は正しい、間違ってない、数字を取ってる。何か言いたいなら(週刊誌でなく)俺に直接言って来い。文春でも新潮でも何でも来い!」などと怪気炎を上げている。
その威勢がどこまで続くのか。「偏差値50路線」の報ステの舞台裏からは目が離せないが、小誌読者の視聴には耐えない番組に成り下がるのは必定だ。 (敬称略、年齢等は発売当時のまま)
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桐永CPの「文春でも新潮でも何でも来い!」との雄叫びは、1年余にして現実のものとなった......
なお、テレ朝側は上記レポート掲載の「ZAITEN」18年11月号発売後に、政権の問題点について適切な報道をしている、スポンサーの離反はない、早河会長の名誉を棄損している、また、同会長と徳永アナの関係を否定するなどといった内容の「抗議文」を小誌編集部に寄せている。