大学に巣食う「ワルい奴ら」
当初は今年としていた「大学入試共通テスト」における、民間の英語検定試験の利用と記述式設問の導入だが、昨年11 月、萩生田光一文部科学大臣は急遽見送りを決定、「混乱を招いた」と謝罪したことは記憶に新しい。そんな折、新型コロナウイルスの影響で教育も「リモート」にシフトし、9月入学・始業も議論されるなど、現場の混乱は止まらない。しかし、そんな喧騒の陰で放置されているのが、昨今増殖する、経営トップの腐敗による大学崩壊の危機的な現状である。背景にあるのは、2015年に施行された学校教育法の「改悪」に他ならない。「ガバナンス改革」の名の下に、教育と研究が破壊されている全国の大学をレポートする―。
独裁体制で進む"野蛮な大学改革"
地方大学を破壊する「よそ者トップ」たち
弁護士、天下り官僚、地方自治体幹部......。全国の中・小規模大学では、理事長や学長に
教育者ではない人物が就くことで、野蛮な改革によるトラブルが相次いでいる―。
ジャーナリスト 田中圭太郎
■【弁護士トップが専横する大学】追手門学院大学、山梨学院大学
■【天下り幹部たちの私利私欲】目白大学、梅光学院大学
■【公立大学でも吹き荒れる独裁の嵐】下関市立大学、都留文科大学
■【国立大学「学長任期撤廃」の弊害】大分大学、弘前大学
■【利権確保に走る官僚OBと地元財界】札幌国際大学
赤字垂れ流しの「公立刈田綜合病院」(宮城県)で市が財政危機 「東北大学医学部」が巣食う公立病院の悲惨 病院の適正人件費は全支出の50~60%だが、それを大幅に上回る宮城県のこの公立病院は、東北大学医学部からの派遣医師によって食い物にされている。 ジャーナリスト 坂田拓也
大学は企業の"下請け"ではない 研究者を搾取する「産学連携」の現実 大学で生み出された研究成果を活用する方法として、大学と民間企業が共同研究・開発を行う「産学連携」。しかし、その関係の実態は決して「ウィンウィン」とは言い難い――。 成城大学教授・弁護士 山田剛志
「日銀レポート」が警告する"金融地獄絵図" 三菱UFJに迫る「コロナ炎上」の危機 世界恐慌を上回る大波が予想されるコロナ禍恐慌。安倍政権は「それでも金融システムは健全」と嘯くが、当の日銀が驚愕のレポートを公開した。金融機関が抱える数々の爆弾を列記したものだが、中でも三菱UFJは――。 ジャーナリスト 北野昌夫
権謀術数が渦巻く世界的メーカー"奥の院" ブリヂストン「社長リモート解任」の異様 またもやの不可解人事である。「ガバナンス先進企業」を標榜するタイヤ世界首位のブリヂストンで、就任わずか1年半の江藤彰洋社長が解任された。コロナ禍で社員の在宅勤務が続く中、何があったのか――。 本誌ガバナンス問題研究会
【連載】新あの人の自宅 ブリヂストン 石橋秀一CEO & 東正浩・次期COO
"取締役退任"でも葛西ファースト JR東海・金子社長「暴言」で葛西天皇に忠義立て 30年以上にわたりJR東海の取締役の任にあったJR東海の"天皇"こと、葛西敬之名誉会長。その退任発表の席上、やおら「反省」を口にした金子慎社長。何があったのか―。 本誌取材班
まさに"火事場泥棒"の所業 金融庁「REVIC」コロナ焼け太りの野望 コロナウイルス禍で、中堅・中小企業の事業継続に危機が迫る中、その救済機関として俄かに注目を集める官民ファンドがある。金融庁所管のREVIC(地域経済活性化支援機構)だ。しかし、その陰には国難を奇貨とした省益拡大の謀略が透ける。 ジャーナリスト 真野響介
経団連会長の"存在の耐えられない軽さ" 経団連・中西宏明会長「コロナ禍でも日立の営業」 久方ぶりの「本格派財界総理」と持て囃されての就任から2年を迎えた中西宏明経団連会長。 馬脚を露わにしつつあったが、コロナ禍で鍍金は完全に剥落。それにしても、斯程だったとは......。 ジャーナリスト 幅 耕平
新型コロナ禍で重度の経営不安が加速― 全銀協・三毛兼承会長「公取委報告書」で多難の船出 コロナ禍への対応に大わらわの金融界。特に業界団体の全国銀行協会はその矢面に立たされている。4月、そんな全銀協会長に就任したのが三菱UFJ銀行頭取の三毛兼承。露出は増えているのだが......。 ジャーナリスト 大宮隆明
乾汽船「御曹司追放」へのカウントダウン ジャーナリスト 涼風正見
《連載》「職場ウオッチング」(32) サカイ引越センター 上司が言えば「シロもクロ」事務所に創業者一族の写真掲揚 働き方改革総合研究所 新田龍
《連載》池本孝慈の"超"広告批評(33) 日経新聞社 世の中の流れに逆行する「3密」CM
《連載》今月の怪文書――編集部に寄せられた告発文書を公開! 出身企業の威光を笠に着る「地方名門ゴルフコース」の理事長
《連載》今月の怪文書――編集部に寄せられた告発文書を公開! 東証一部上場人材派遣会社の法令順守違反
依然「安倍シフト」が続く6人の新理事たち NHK「番組差し替え」の裏に新権力闘争 突然、放送直前に差し替えられたNHK教育の「安倍政権揶揄」番組。忖度か圧力か、憶測が乱れ飛ぶ中、透けて見えるのは、局内での勢力争いを巡る、経営幹部それぞれの思惑だ――。 ジャーナリスト 小田桐誠
オバマ米元大統領と鳩山元首相が"発起人"に― コロナ治療で株価高騰「テラ」の不可解人脈 4月末、新型コロナ肺炎治療の臨床試験に乗り出すと発表した創薬ベンチャー、テラ。これを受けて株価は急騰したものの、同社の過去を紐解くと、不可解な軌跡と疑問が浮かび上がる。 ジャーナリスト 高橋篤史
安倍政権を揺るがす創価学会「政治部長」の去就 ジャーナリスト 余田新作
深層連載第33回
捜査当局こぼれ話
【政界捕物帖】河井前法相に迫る捜査 頼りは「マムシの...」
【証券監視委発】 またまた告発断念で検察の下請けに逆戻りか
【警視庁発】 五輪延期で人事の歯車狂う 早くも総監任期延長決定か
袋とじ連載 芸能界「コロナ裏」座談会 3月29日、新型コロナ感染症で志村けん死去――。その衝撃は瞬く間に芸能界を駆け巡った。芸能人たちは「自粛」を余儀なくさせ、その余波はテレビ局、芸能人を取材する芸能記者たちにも及ぶ。コロナ禍に沈んだここ数カ月の芸能界の情勢を3名の芸能記者が「リモート座談会」で赤裸々に語る。
袋とじ連載 今月の信用情報――危ない企業情報をマル秘報告 ――THEグローバル、Nuts など
袋とじ連載 今月の信用情報――危ない企業情報をマル秘報告
JGTO青木功会長
「沖縄・シンガポール出張」の公私混同疑惑
コロナ禍により試合の中止が続くゴルフツアー。青木会長ら執行部は役員報酬30%カットを表明した。だが、公私混同ともいえる行動をとる執行部自体をカットすべきではないか。
ジャーナリスト 余田新作
タケ小山のゴルフ言いたい放題(16) 日本のゴルフは「TPCソーグラス」の熱き思いに学べ
ゴルフ場批評(33) ゴルフ倶楽部成田ハイツリー(千葉県) 花木が咲き乱れる優雅さとは裏腹なサディスティックな難コース
前田信吾"マエシン"のゴルフ場あれこれ(33)
「アクセス」「予約」に「レストランの味」......
ゴルフ会員権購入で「押さえるべきポイント」
玉木正之の今月のスポーツ(33) コロナ禍で大混乱のスポーツ界は今こそ改革に手をつけろ!
《糾弾連載》新クレーマーズ・レポート(33) 「Amazonプライム」ワンクリックを誘う"姑息トラップ" アマゾンで書籍をカートに入れたところ、本を購入する前から、なぜか、Amazonプライムに登録されてしまった読者。実はこのトラップに引っ掛かったのは初めてではないらしい。
朝日新聞「古紙回収袋を今さらビニールに変更したワケ」 新聞紙をリサイクルに出すために、朝日新聞から無料で提供される「新聞整理袋」が古紙リサイクルでつくられた紙製から、"環境に悪い"ビニール製に変更。一体なぜなんだ!?
P&G「パンテーン」CMで気になる「黒柳徹子」の頭髪 ヘアケア製品「パンテーン」のCMでセンターを陣取る黒柳徹子。どう見てもあの玉ねぎヘアはカツラにしか見えないが、なぜP&Gは彼女を起用したのだろうか?
LINE キャンペーン広告誤表記の"遅すぎる"訂正 LINEモバイルのスマホ格安キャンペーンで、「最大19000円お得」が実は「最大11000円お得」であったが、「誤送信のお詫び」送信までに10日以上も掛かっている。その間に買った人はどうするんだ?
《糾弾連載》新あきれた広報実話(33) 朝日新聞社 記者的逆取材で根堀り葉堀り コロナ禍の朝日新聞で、読者の素朴な疑問に対し、逆取材をかける広報担当者。広報はコミュニケーションが大切とは言われるが、何もそこまで本誌を疑わなくても――。
人気巻頭連載 澤井健のZAITEN戯画(23) 吉村洋文知事の「チャイルド・プレイ」
佐高信の新毒言・毒語(20) 黒田東彦・日銀総裁 ――物価の心配などしない「ノンキなお父さん」
古谷経衡の憂国コラム「ダマすワル・ダマされるアホ」(21) ――「コロナと闘う」に精神を高揚させるアホ
〈元〉批評家・更科修一郎 時代観察者の逆張り思考(33) ――ぬるく群れ合う文化のタコツボたち
哲学者・適菜収の「個人tekina体験」(13) ――安倍と安倍支持の陰謀論者は社会から追放すべき
上杉隆の予定不調和ニュース(33) ――コロナの時代のテレビ、テレビ時代の終焉
岡田憲治・専修大学教授の「所詮、政治はゼニとカネ」(9) ――「カネには色がついている」と説明するのが政治だろ!
外国人特派員記者インタビュー(33) ――ドイツ公共放送連盟(ARD)記者
「ルーペ要らずの虫めがね」 ――『ゴルフ「脳内整理」めきめき上達術』(小誌刊)
国会議員秘書のヒショヒショ話(33) ――永田町的生活苦
著者インタビュー
藤田孝典『棄民世代』
――凶悪犯罪の背景にあった「棄民世代」の疎外感情